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中国は大陸国家だが、強引に海に出たがっている。それは、中国が陸の孤島だからだ。中国は周囲を陸続きで移動可能だが、山脈や砂漠が中国の大陸拡大を妨害している。NASAが公開している地形画像と夜景画像を合成した画像で説明したい。 中国の活動領域は、広大な国土に似合わず小さい。これは経済的な問題だけではなく、山脈・砂漠・渓谷・河川などで地域が区分されているからだ。これらは人間の移動を困難にすることと、気候・水質・植生などに変化を与える。 経済活動も地形から影響を受ける。河川や渓谷を乗り越える橋などが出来ない限り、経済活動は不活発になる。しかも、橋の幅により流通量も左右される。橋幅が広ければ、短時間に大量の物資が移動可能になる。 中国は広大だが、工業活動で利益が得られる国土は小さい。このため、中国の内陸における活動限界は、赤いラインが活動限界になっている。何故なら、砂漠と山脈が人間活動を制限しているからだ。これは自然科学の問題であり、人間は容易には克服できない。 中国は赤いラインの端に北と南に、2カ所大陸進出の門がある。北はロシアが控えるシベリア、南はベトナムが控えるジャングルと山脈。シベリアは資源地帯だから、中国政府は裏からシベリアの移民政策を支援している。中国系移民をシベリアで増加させて、選挙を行わせてロシアから自治独立政府を樹立させる計画がある。 だがロシアが一枚上手で、ロシア人は中国系移民を「言葉の判る奴隷」と見なしている。シベリアの中国系は多いが、中国が容易には進出できない状態が続いている。ベトナムに対しては、中国は意外とジャングルと山岳が苦手なようだ。中国で王朝を築く民族は遊牧民族が多いので、ジャングルや山岳は感覚的に越えにくい領域のようだ。このため、戦域区分には遊牧系か農耕系を地図に載せる必要が有る。 中国は内陸進出を砂漠と山脈で遮断されているので、感覚的に平原に近い海への進出を選んでいる。だが問題は、中国は次の図のように大まかには戦域を三勢力に分けることが出来る。 この図もNASAが公開している画像だが、高低差の地形図と夜景図を合成した画像だ。すると、活発に活動している地域のみの光源だけがフィルタリングされている。 白いラインが中国の活動限界で、その中で赤ライン・黄色ライン・緑ラインの三勢力が権力を奪い合う状態を何千年も繰り返している。これは最近の話ではなく何千年も同じことの繰り返しだ。何故なら、戦域を判るのは山脈・河川・渓谷・海・海峡だからだ。赤ラインは平地を中心とした勢力で、黄色ラインは河川や渓谷で区分されており。緑ラインは周囲を山で囲まれている。 お互いに山脈・砂漠・河川・渓谷などで区分されているので、水質も気候も変化する。動植物の生態系が変化するのも当然になる。大陸国家内部でも、広大だと地形により民族気質が区分されるのはこれが原因だ。それは、国家分裂の原因にもなっている。 中国が海に出たがっているのは、海に接した黄色ラインの勢力と赤いラインの勢力だ。黄色ラインは香港を中心とした経済勢力で、日本が貿易をするならこの勢力だ。赤ラインの勢力は、政治と軍事を持つ北京閥と経済を持つ上海閥が対立している。 北京は政治都市だけで孤立しており、周囲には経済基盤になる主要な都市が隣接していない。これは北京閥には不利なので、軍事力を押さえて中国を押さえているのが現状だ。中国海軍が日本やアメリカに対して、冷戦期のロシア海軍出でさえしなかった徴発行為をしているのは、国内向けのパフォーマンスだ。そうしなければ、他の勢力が「力が弱くなった」と判断するからだ。 上海閥は、内陸から上海まで資源→工業都市→上海と繋がっている利点が有る。上海は経済力を背景に、政治と軍事に勢力を伸ばしている。これが北京閥をイライラさせている。 それでは、何故北京閥は首都を上海に移さないのか?そうすれば赤ラインの勢力は、政治・経済・軍事を完全に押さえられるのに。その原因は地形に有る。軍事的に首都を防衛するならば、北京の地形が向いているからだ。上海は防衛は向いていない。攻められれば陥落する。 もっともこの概念は、国内戦を前提とした考えだ。中国は常に国内戦を繰り返しており、戦争に備える準備は、最初に国内戦なのだ。だから国内戦に向いた北京に首都を置いている。北京は背後に山を置いている。これは、山を防壁と見なして、山で背後を守らせている。 外国との戦争を前提としているならば、この様な配置はしない。最初から敵は自国民であり、国内戦が前提なのだ。 |
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